観る聴く学ぶ

大切なのは話すより聴く事です

観る聴く学ぶ

相手に伝える仕事がある、相手を何かの目的で説得しようという時は、多くの人が「話し方」「語り方」といった所謂、プレゼンテーションを学習しようとします。
私も若い時にそうでした。話し方教室を開講しようと東京で学び、田舎の熊本に帰ってからというもの、毎日が1人で発声練習、話法の伝え方のトレーニング、上がらぬコツの伝授の訓練と、自分から発信する事に気を取られ、話を聴く事にはさして時間も労力も裂きませんでした。

そんな中、ある時、ご婦人がお見えになりました。阿蘇の山中で古くから旅館を経営する方で、つい最近、ご主人を病で亡くされ、その為に自分が代わって、宴席で挨拶を発しなければならなくなった・・という理由でいらっしゃいました。

さて始める前に、カウンセリングというか、コーチングをして相手の要望や、受講の訳を確認します。ところが、この方はご自分が如何にご主人を頼っていたか、どれほど愛情を注いでいたか、今でもどんなに愛しているか、といった事を繰り返し繰り返し、語られるのです。

それも1回では無く、2回、3回とそれが続きます。私も不安になって来ましたが、ある回で、仰いました。

「私も覚悟が出来ました。これから頑張りますから宜しくおねがいします」

この言葉通り、ご婦人は練習をし、メキメキと人前でのスピーチが上達しました。

最初の取っ掛かりで私が事を急いでいたら、こんな上達は無かったかもしれません。

人は、自分が変わりたいと思った時に、その意思を周囲が、上手く支える事が出来れば、みんな変化を成功させる事が出来ると知った瞬間でした。

そして私の学びは話す事より、相手の事を良く聴く事で相手のモチベーションを高められるという事でした。

#話し方,#語り方,#聴き方,#プレゼンテーション

ストーリーで聴き手の心の変化を掴みましょう
PAGE TOP